「 このたびの熊本地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。」


2012年7月18日水曜日

リアル・スティール

【ストーリー】 自分の夢だけを追い、家族を捨てたボクサーの
チャーリー(ヒュー・ジャックマン)。だが、時は経ち西暦2020年
には人間に代わり、ロボットがボクサーとして活躍していた。
ロボット格闘技の世界に転身し、一攫千金を狙うチャーリー。
そんなある日、母を亡くした息子(ダコタ・ゴヨ)が姿を現わす…

去年の12月9日公開だったけど、多忙で観れなかった作品。
慣れない父子の共同生活… ロボット格闘技を通じて離れ離れ
だった時間と絆を取り戻していく姿を描いた今作。どうにもダメ
親父なチャーリーと息子のマックスは廃工場で、旧式ロボット
「ATOM」を発見したことから2人の運命が大きく変わっていく。

ありきたりな物語と思いきや、まんまと泣かされてしまった…
最近のロボットが出る映画と言えば破壊的なイメージが強い
が、このATOMは少し違う。型は古く、どこか人間に近い作り。
作中では「スパーリング用ロボ」の設定で誰が見ても弱そう。
けど、そのATOMがチャーリーとマックスとの間に「絆と愛情」
をもたらす架け橋となっていくため、とても感情移入しやすい。

ちょっと生意気なマックス、何に対しても適当なチャーリー…
やり取りが、もどかしいながらも徐々にお互いの距離は埋まっ
ていく中、最大の山場がある!ここは一番、感動したシーン。
以前、チャーリーが2万ドルを払わず逃げた時の相手に半殺
しにされ罵倒された際に、マックスが「僕の父さんだ!」と強く
言い返す。そして自分の上着を脱ぎ、枕代わりにする。その
思いを知ったチャーリーが「すまない、すまない」と何度も謝り
続けるシ-ン。 忘れていた本当の愛情が生まれた瞬間だ…

このまま順当に行けば「リアル・スティール本大会」で最強の
敵「ゼウス」を倒して、最高のサクセス・ストーリーと思いきや、
そうもいかない。人生、勝つことだけが全てではないんだな!

「生きていく上で、必要なことは決して諦めない事。 そして
希望を捨てず、努力をすれば人生やり直す事が出来る!」

きっと作り手のショーン監督や製作総指揮のスピルバーグ、
ロバート・ゼメキスは、そんなメッセージを伝えたかったんだと
思う。久々に希望と感動をもらえる良い作品に出会えました。

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