「 このたびの熊本地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。」


2012年9月1日土曜日

ゴッド・ブレス・アメリカ

【ストーリー】 離婚にリストラ、病気に悩み、心身共に限界の
中年男フランク(ジョエル・マーレイ)は、自殺の間際にテレビ
番組で目にした小娘の生意気な発言や態度が許せず、彼女
を射殺し、その場から逃走する。だが、その犯行の一部始終
を女子高生ロキシー(タラ・リン・バー)に目撃されてしまい…

生きる事に嫌気がさした中年男と女子高生が世の中のどう
ようもない人間を抹殺する現代社会を痛烈に批判した作品。
冒頭、事件を目撃したロキシーが事件に巻き込まれるのかと
思いきや、コンビを組んで嫌いな連中を退治する展開になる
というね… バイオレンス描写が過激すぎ… それをコメディ
タッチで描いてる。こりゃ、賛否両論になるのも当たり前だ…

まず観ていて思ったのは作品の良し悪しは別として「これが
現実」ってこと。実際に共感してしまう点も少しはある。だけど
実際に行動に移すかというとそうじゃない。ここは国によって
も違うだろうけど、まず銃社会が存在しない日本では話自体
が成立しないし、この手のブラック・ジョークは受けが悪い!

個人の思想や理念で殺戮を繰り返し、間違いは正当化さ
進行される… この作品が意とする「世の中、腐れきってる」
は、ジワジワと伝わってくるが、やっぱり映画館内でマナーの
悪い客に銃乱射はマズイでしょ。実際に同じような事件も起
こってる訳だし。 「じゃあ、観なきゃいいじゃん!」 自分でも
そう思う。でも、大げさな脚色はあっても、こんな日常がある
って事を平和ボケした頭の隅に置いておくのも悪くは無い…
観た後に何が残るか? オススメは決して出来ない作品だ。

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